盲導犬について~やなせたかし

編集長

2010年11月21日 11:11

僕には盲導犬ユーザーの知人がいます。彼は画家で、家族の支えもあって絵を描き続けています。彼の盲導犬との訓練を見に行ったときは、盲導犬が交差点でぴたっと止まったりして本当に感心しました。

また、目の見えない人の集まりで、鳥の声を聞いたり電車の通過する音を聞き分けたりするとても楽しい会に出席したとき、盲導犬が来ていたこともあって、盲導犬には割合と興味がありました。
犬のいいところは全ての動物の中で非常に忠実だということと、一緒にいるとこちらの気持ちが和やかになるということです。犬は家族ですね。これは言葉ではないのです。真剣に接すれば人間の気持ちを犬はわかっているように思いますね。
人間は一生を一回しか生きられません、つまり片道切符であるその命はとても大切です。それならなるべく面白く楽しく生きていかなければもったいない。人間にとって一番面白くてうれしいことは人を喜ばせることです。皆がお互いに助け合って生きていくのが我々の社会だと思います。日本にはいろんな補助犬がいるけれど、いやいややっているのではなく人を助けるということを犬も喜んでやっていますね。人間にしろ動物にしろ、働いて人を喜ばせるということが一番うれしいのだと思います。


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