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高知県出身。楽々亭嬉々編集長

大船渡在住作家・川口さんの原作 「虹色ほたる」映画公開決定

2012年02月07日

 大船渡市在住の作家・川口雅幸さん(40)のデビュー作『虹色ほたる~永遠の夏休み~』が長編アニメ映画となり、5月19日から全国公開されることが決まった。アニメ界の重鎮が作品を手がけ、歌手の松任谷由実さんが主題歌「愛と遠い日の未来へ」を書き下ろし。夫で作曲家の松任谷正隆さんがBGMを担当する。2009年に映画化の話が持ち上がってから3年、被災した気仙地区に明るいビッグニュースをもたらした。
 同作は5年前の刊行以来ロングヒットを続けるファンタジー小説。児童書の扱いながら幅広い世代に読者を獲得し、累計発行部数は21万部におよぶ。
 描かれるのは、事故で父を亡くした少年・ユウタの成長譚。30年前にダムの底へ沈んだはずの村へタイムトリップするというストーリーで、田舎の原風景と夏休みの出来事が、人々の心に郷愁を掻き立てる。
 川口さんは大船渡町で宝飾店を営む傍ら作品を書きためていたが、この震災で店舗と住宅を失った。現在は店の再建に奔走しながら、来夏の新作発表を目指し創作活動を継続。3年越しの公開決定の知らせに、「とにかくほっとした」と胸をなでおろす。
 アニメーション制作を担うのは、『ドラゴンボール』『ワンピース』といった少年漫画や、『プリキュア』シリーズなどを手がける老舗・東映アニメーション。50年以上前から長編映画を数多く発表しており、世界の名作を扱うことにかけては一日の長がある。
 監督に、『ワンピース』劇場版を2作担当した宇田鋼之介さん。キャラクターデザインは『時をかける少女』の原画マン・森久司さん、美術監督は『涼宮ハルヒの憂鬱』の田村せいきさんという豪華なラインナップに加え、主題歌は国民的歌手の〝ユーミン〟。同作にかける制作サイドの意気込みは大きい。
 「すたれることのない、王道の物語を書きたい」という強い思いを持つ川口さん。届けられた絵コンテやキャラクターデザイン、美術設定から「流行を追うのではなく、長く愛される作品にしよう」というスタッフの熱意を感じ、「自分の小説をそのように受け止めてもらえ、ありがたかった」と語る。
 映画の上映館・館数は未定だが、川口さんは、津波でふるさとが失われたことと作品に登場する村の姿を重ね合わせ「イメージのだぶる部分がある。地元でも上映してほしい」と希望している。


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Posted by 編集長 at 09:07│Comments(0)しみじみ話
 
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