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高知県出身。楽々亭嬉々編集長

<チリ落盤>1人目が生還…地下700mに69日

2010年10月13日

チリ北部コピアポ郊外のサンホセ鉱山落盤事故で、地下約700メートルに閉じ込められた作業員33人の救出作業が12日深夜(日本時間13日午前)に始まり、最初の作業員、フロレンシオ・アバロスさん(31)が13日午前0時(同13日正午)過ぎ、無事救出された。作業は、掘削した救出用トンネルを通じ特殊カプセルで1人ずつ地上に引き上げる方法。8月5日の落盤事故以来、69日ぶりの「奇跡の生還」となった。

 作業はトンネル(長さ約620メートル、直径約70センチ)に「フェニックス(不死鳥)」と名付けた救出カプセル(長さ約4メートル、重さ約450キロ)を入れ、大型重機と鋼鉄製ケーブルで地下から20分近くかけ地上に引き上げる。

 無人のカプセルによる試験走行の後、12日午後11時20分(日本時間13日午前11時20分)、地上から救助隊員が乗り込み地下へ。その入れ替わりにアバロスさんとみられる作業員が乗り、地上へゆっくりと引き上げられた。アバロスさんは経験豊富で比較的健康なため、後続作業員のテスト役をも兼ねて1人目に選ばれたという。父アルフォンソさんは「最初に出てくるのが息子でうれしい。誇りに思う」と話した。

 救出作業にはチリのピニェラ大統領やゴルボルネ鉱業相らも立ち会い、国家を挙げたプロジェクトとなった。ゴルボルネ鉱業相は33人全員を救出するまで、開始から「48時間かかる」との見通しを示している。

 33人は落盤事故で脱出口をふさがれた後、地下の避難所に保存してあったわずかな食料と水を飲んで生き延び、17日後の8月22日に生存が確認された。

 その後、チリ政府は3台の掘削機を投入し、3本の救出用トンネルの掘削を開始。今月9日、井戸用高速掘削機を使用した2本目のトンネル「プランB」が坑道まで貫通した。

 鉱山事故で閉じこめられた後、長期生存した記録としては、09年に中国貴州省の炭坑が浸水し16人が閉じこめられ、3人が25日後に救出された例がある。

 また、1963年米ペンシルベニア州で、落盤事故で地下約100メートル地点に閉じこめられた3人のうち、14日後に2人が救出された例もある。

 チリ政府は迅速な救出作業を期待し、現地時間の日付が変わる前に1人目の救出を目指していた。救出された作業員は医師による問診の後、家族と対面。その後、ヘリコプターでコピアポの病院へ搬送され、精密検査を受け、2日間入院する予定だ。

 サンホセ鉱山周辺では大勢の医療関係者や家族・親族、報道陣らが詰めかけ、救出作業を見守った。



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Posted by 編集長 at 12:19│Comments(0)感動した話
 
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