2009年12月 県職員試験 点字で挑む
2010年11月20日
高知市升形の吉岡邦広さん(31)は今年度の身体障害者を対象とした県職員採用試験を点字で受験し、10月の1次試験に合格した。昨年度に導入された点字試験に合格したのは吉岡さんが初めて。2次試験の面接は突破できなかったが、「来年も挑戦する」と話す。
5歳ごろに発症した白血病の薬の副作用で、高知大人文学部2年の時に目が不自由になった。リハビリをしながら、7年かかって大学を卒業。大阪市内の職業訓練施設でパソコンの技術を学んだ後、地元で働こうと県職員の道を志した。
点字試験は昨年度に続く2度目の挑戦だった。一人暮らしをしながら、高知市内の専門学校の受験コースに週5日通った。1次試験は通常の倍の3時間で図形や数学、古典、漢文などの計40問に答える内容だったが、1度目の経験を生かして合格した。
県職員採用試験の点字試験は、上級試験も含め、まだ数人しか受験していない。「ライバルが増えることになるけれど、公務員をめざす人がもっと増えていけばいい」
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